1月9日(木) 山口県周防大島町「伊崎山」
瀬戸内海国立公園・白木半島の西に位置する伊崎山戦争遺構への新ツアールートの踏査を行いました。
伊崎山への登山ルートは地家室北の「峠の茶屋」からの長い尾根伝いルートがありますが、今回は地家室からのルートを作るための踏査です。
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地家室港は昨日の春の嵐?の影響で湾内はホンダワラ類で埋めつくされていました。
1月4日にお参りした「鼻城の若山」は設置した旗が落ちていたくらいで変化はありません。
ここから先の尾根は7年前に一度通っただけで、大きなツタが道を塞いでいます。
尾根伝いを進むと峠の茶屋からのルートと合流します。ここからは昨年地元の団体が整備していますが、1年もたつと倒木が道を塞ぎます。
どこの登山道も同じですが、登山道を維持していくためには少なくとも1年に一度は簡単な整備が必要です。
伊崎山の三角点は頂上ではなく、手前の低いピークにあります。
山頂には東部エコツーが記した標識があります。
山頂から5分尾根を進むと、ここからが海軍の敷地であることを示す海軍標石があります。
この周囲の多くの木の根元には、イノシシが縄張りを知らせるために土をこすり付けたマーキングの跡があります。
ここからは周辺の林の中に大平洋戦争中の海軍の遺構が多くあります。
ここの施設は豊後水道を北上して広島の呉の軍港を爆撃しに来る米軍機の攻撃するためのものです。
フユイチゴでいっぱいでした。
一応、発電所遺構と記されていますが、今後調査が必要です。
その他、謎の窪地などがありますが、放置しておくと竹に覆われてしまいます。
昨年整備したと思われる道も竹が遮ります。
昼食を摂った唯一の展望地にある、夏に木陰を提供してくれる大木もツタに絡まれてこのままでは枯れてしまうのも時間の問題です。
山を踏査・整備しながらこのような木々を救うのも私たちの役目です。
帰りは途中から、先日お参りした「中の若山」へのルートをGPSを片手に進みます。
ここにお供えしたみかんは森に棲む誰かがお下がりとして持っていっていました。
今日は一応ルートを確認したので後日ルートの整備に入り、ツアールートとして活用します。