悠久の石組みの残る島・平郡島


4月21日(日)山口県柳井市平郡島

5月にエコツアーを行う予定の伊予灘に浮かぶ柳井市平郡島の縦走路の踏査を行いました。

※画像をクリックすると拡大表示します

平郡島

平郡島位置

平郡島は柳井市の南沖20kmに浮かぶ、周囲30kmの島です。

平群ツアー

朝7:30分に対岸の周防大島町佐蓮港から平郡西に向かいました。

平郡西の海岸沿いの石組みでは外来種のグラパラリーフや地元に生息するツメレンゲを見ることができます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

グラパラリーフ

ツメレンゲは今から秋にかけて大きくなり、秋には小人の帽子のような形の白い花の塔を立てます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ツメレンゲ

8時30分、縦走路の踏査を開始しました。

平郡縦走

今日の踏査ルート

途中、いつものように民家横の道祖神に山業の安全を祈って長深山に向かいます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

道祖神

民家を過ぎると石組みの中の標識が長深山まで案内してくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

石組みと標識

平郡西の石組み段畑の先人の偉業にいつも頭が下がります。

長深山山頂からの縦走路にはかつて土地の境を示した境石が延々と続きます。

この時期、縦走路ではかわいいフデリンドウが私たちを迎えてくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フデリンドウ

深山から尾根伝いに200m下って紅岩までちょっと寄り道をし、260mの崖の上から島の北側の景色を眺めます。

このルート3年間放置していたので進むのに少し苦労しましたが、先の絶景が誘惑します。

このことから、山道を確保しておくためには、踏査は年に一回するのがベスト、2年行わなくても大丈夫。しかし、紅岩ルートは3年空けていたので、あまり空けると良くないことが分かりました。

深山から大滝山の途中には延々と200mも続く、見事な水路があります。

今から1300万年前の瀬戸内火山帯の活動でできたこの島の集塊岩の断崖絶壁では、セトウチギボウシやセッコクなどを見ることができます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

セトウチギボウシ

セッコクは7月初旬にまっ白い花を咲かせ、あたりに甘~い香りを漂わせ、セトウチギボウシは、ここ平郡島と周防大島にしか生息していない希少種で9月上旬にうす紫色の花を咲かせます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

セッコク

大滝山ではレンガ造りの戦争遺構、大嶽では壮大な伊予灘の景色を眺めることができます。

また、大嶽直下には数々の太平洋戦争中の戦争遺構があります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

サーチライトの発電したタービンを冷却した水槽

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海軍敷地を示す標石

平郡東では下山口にある海童(わだつみ)神社で山業の安全のお礼をし、午後4時予定の踏査を無事終えました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海童神社


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする