7月11日(水)山口県周防大島町大水無瀬島
かつて、経済的に困窮した人が生計を立て直した事から「救済島」と名づけられた島、伊予灘に浮かぶ大水無瀬島の踏査に行きました。
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この島は今から60年前に無人島となりました。
今日の踏査では下記のようなことが分かりました。
「家の前」と呼ばれる海岸から2年ぶりに上陸です。
踏査中に2年前にも見かけたサルの頭蓋骨がありました。
その年月を物語るかのようにコケが生えています。
海岸から尾根筋までがバクチノキの群生地です。
山頂手前の尾根には太平洋戦争中の海軍の兵舎跡、探照灯跡(飛行機を照らすサーチライト)、水槽跡(発電所のタービンを冷やす)、発電所跡、聴音機跡(飛行機の音を集める)などが次々と現れます。
今回の踏査では新たに巨大発電所跡、探照灯跡、聴音機跡を発見しました。
この探照灯台座跡は約70年ぶりにその姿を現しました。
下の聴音機台座跡も70年ぶりに現れました。
山頂付近には一年中、一部の葉を黄や赤に染めるホルトノキが群生しています。
この木の名の由来は平賀源内の勘違いにあるそうです。
山頂には3年前に結びつけたテープがまだ残っていました。
その後、依然住民が使っていた井戸周りを整備したので、今から60年前に写真家・福島菊次郎さんが撮った写真と同じ画角で愛媛県の青島を望むことができました。
熱中症と戦いながらの踏査でしたが、達成感、満足感でいっぱいでした。
※東部エコツーは山口県東部海域のマニアックなエコツアーをお届けします。