4月20日(金)大分県・宮崎県・熊本県境
祖母山の北麓の社に祭られている9人の神様のお一人が神武天皇の祖母にあたることから、その名がついた祖母山に登りました。
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祖母山は昨年登録された祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの中核の山です。
登山道はいろいろありますが、今日は北口登山口のルートを利用しました。
北口登山口からのルートは2つありますが、ピストンは面白くないので時計回りに登って下ることにしました。
登りは6合目くらいまでは熊笹、クヌギ、アセビなど生えている尾根を気持ちよく登っていきます。
この時期、アセビがかわいらしい小さな白い花をいっぱい付けています。
その後、8合目まではクヌギの道を野鳥のさえずりを耳にしながら歩きます。
8合目近くに突如広い平地が現れ、よく見ると登山者の安全を願う「延命地蔵尊」が祀られており、そこからは祖母山の頂を望むことができます。
ここまではルンルン気分で登っていけますが、ここからかなり険しいルートに一変します。
頂上は「祖母嶽神社奥の院」が祭られていて、古くから信仰の山として崇められたという雰囲気が感じられます。
この時期、山頂に咲いているのはマンサクの花だけでした。
今日登ったルートは登山道表示が500mごとにあり、これは登山者にとってはとてもありがたいことです。
一方、下りのコースは斜度は急ですが、その分、展望、花や地形の変化などを楽しむことができます。
まるでチョウがヒラヒラ舞っているように見えるアケボノツツジの花が咲き始めていました。
麓の五ヶ所では満開のシャクナゲは、山中ではまだ固いつぼみでした。
ブナの林では紅の新芽と長い年月この群生地を築いてきた老木の見事な幹を楽しむことができます。
かつては夏にここで氷をとっていたという風穴の冷たい風が汗ばんだ体を冷やしてくれます。
その後、川のせせらぎを耳にしながら標高を下げていきます。
無事、出発地点まで下山し、山頂までお参りできない人のために祭られてある「祖母嶽一の鳥居」に今回の山業のお礼を申し上げました。
麓の五ヶ所にある祖母嶽神社で偶然宮司さんにお出会いし、祖母山や五ヶ所のいろいろなお話をお聞きしました。