4月19日(木)鹿児島県指宿市・南九州市
7年ぶりに訪れた開聞岳(かいもんだけ)924m
その姿から薩摩富士とも呼ばれ、今朝も朝日に照らされてそびえ立っています。
登山の目的の一つがこの時期、山頂付近にひっそりと咲く、珍しい白色のショウジョウバカマを見ることです。
午前中に下山し、昼からは7年ぶりに知覧特攻平和記念館に行きました。
早朝、前夜に着いた「かいもん山麓ふれあい公園」から出発します。
この山は1200年前から噴火を休んでいる休火山です。
5合目付近までは火山灰の登山道に小石が転がっていて、前回はスニーカーで登り大変苦労しました。
火山灰の土は雨水などで浸食されやすく、深く掘れた山道に木の根がむき出しになっています。
また、深く掘れた登山道は風通しが悪く、今年は特に連日の暑さが体を疲れさせますが、途中に咲く花々がその体を癒してくれます。
山の上部は安山岩の岩場に変わります。
この辺りから植生が変わり、アオキやマムシグサが現れます。
そして、山頂付近にはショウジョウバカマの群生地があります。
かつて、太平洋戦争中に知覧の飛行場を飛び立った特攻隊員は、開聞岳を旋回し本土との別れを告げたそうです。
そして、開聞岳が見えなくなると、本土の家族やふるさとなどへの思いが断ち切れたそうです。
私はここに咲く白いショウジョウバカマを見ると、特攻隊員の化身ではないかと思えてならないのです。
山頂は独立峰ならではの、360度を見渡すことができます。
遠く屋久島、種子島を望むことができます。
山頂近くには、「枚聞(ひらさき)神社奥の院」がひっそりと佇んで登山者の安全を見守っています。