日本でも山口県柳井市と周防大島町にしか生息していない、環境省と山口県の絶滅危惧種に指定されているセトウチギボウシ
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年々イノシシの被害でその数が少なくなったといわれていますが、先日、崖に生息しているセトウチギボウシが荒らされた跡を見つけました。
心無い登山者が盗掘するということで、その仕業かと思いましたが、根を掘り起こした形跡は無く、よく見ると茎から上の葉が散らばっていました。
そして、周囲を注意深く調べてみると、茎を噛んだ跡がありました。
このことから、これもやはりイノシシの仕業ではないかと判断しました。
私も散らされた茎を噛んでみましたが、とろみがあり、とてもおいしく、イノシシも思わず食べたくなるのでしょう。
以前は柳井市や周防大島のいろいろな場所にありましたが、今ではこのような崖にしか残っていません。
最近では崖に生息しているものも、このようにイノシシに荒らされるようになってきましたが、せめて常識ある人間だけは盗掘しないようにして貴重な自然を後世に残していきたいものです。